新QC7つ道具(N7)

 

1. 親和図法

(1)  親和図法とは

情報・言語データについて、その内容を文章にしてカード化し、それらデータの親和性によって、図形化・視覚化して整理する方法。

親和性:意味内容が似ていること。

 

 

(2)  言語データの種類

@ 事実データ:実証可能で、「報告」の結果として得られる。

A 推定データ:事実に基づく「推定」の結果として得られる。

B 予測データ:将来的な「推定」の結果として得られる。

C 発想データ:現にあるものの組み合わせに基づく「推定」の結果として得られる。

D 意見データ:意志や賛否を表す「断定」の結果として得られる。

 

 

2. 連関図法

(1)  連関図法とは

問題となっている現象(問題点)に対して、その1次要因、さらに2次要因を周りに書いていくようにして、問題点とその要因間の関係や結果と原因が複雑に絡み合っている問題について、その因果関係を矢印でつないで整理する方法。

 

 

 

 

(2)  特性要因図との対比

連関図法:メカニズムや因果関係を通して原因を追究

特性要因図:メカニズムや因果関係は重視せずに、要因そのものの洗い出し

 

 

 

3. 系統図法

(1)  連関図法とは

最終的に実現したい目的・目標に対して、達成するための手段・方策(1次)を出し、さらにその手段・方策を達成するための手段・方策(2次)を出すというように、目的・目標に対する手段・方策を系統的に展開する方法。

 

(2)  系統図のタイプ

@ 方策・手段展開型:目的をどのような方策で解決すべきか展開

品質改善のための方策展開では、目的とそれを改善するための対策を展開していく。

 

また、対策案の整理・検討にあたっては、系統図に、各方策の重要度評価・効果の大きさ、実施の難易度・役割分担・費用・納期を追加する。

 

 

A 構成要素展開型:目的とする対象を構成する要素に展開

機能系統図では、目的とそれを達成するために必要な機能を展開していく。

 

 

4. マトリクス図法

(1)  マトリクス図法とは

各要素を行と列に配列し、要素間の関連性を示し、多元的思考により問題の所在・形態の探索や、問題解決への着想を得る方法。

 

(2)  要素の例

製品開発:要求品質と品質特性

 

対策の優先順位付け:目的・目標と手段・方策

 

問題解決:原因と対策

 

 

 

5. マトリクスデータ解析法

(1)  マトリクス解析法とは

マトリクス図において得られた関連を数値データに変換し、統計解析することにより、全体を見通しよく整理する方法。

評価を基準化し、評価尺度を集約することで、サンプル間の差をはっきりさせることができる。

QC7つ道具のうち、唯一、統計的手法を取り扱う。

 

(2)  解析手法

主成分分析を行う。相関係数行列の固有値を利用して、主成分を求める。

 

@ マトリクス表を作る。

 

 

A 基準化する。

各値から平均値を引いた上で、標準偏差で除算する。

 

 

B 相関係数を求め、相関係数行列を作る。

 

 

C 相関係数行列の固有値・固有ベクトルを求める。

固有値を比較し、情報量の多い主成分を採用する。

 

 

D 基準化された値に、各主成分の固有ベクトルを乗算し、主成分得点表を求め、散布図にプロットする。

 

ここでは、第一主成分(x軸)と第二主成分(y軸)について、符号を逆にしたものをそれぞれ、「燃費の追求」と「走りの追求」であると仮定してプロットした。

 

 

 

 

6. アローダイヤグラム法

(1)  アローダイヤグラム法とは

プロジェクトを達成するために必要な作業の相互関係・順序関係を矢印で示すことにより、最適な日程計画を立てたり、効率よく進度を管理する方法。

相互関係を重視し、遅れた場合の影響・許される余裕を明示した点が、ガントチャートと異なる。

 

(2)  効果

ある一つの作業の変更が全体に及ぼす影響

各作業に許される時間的余裕

作業と作業のつながりの重要性

日程を短縮する場合にどの作業に着目して改善するか

 

(3)  記号

矢印(実線):作業。時間を要する順序関係のある作業。

矢印(破線):ダミー。作業の相互関係をあらわすだけで、時間を必要としないもの。

○:結合点。作業と作業を結びつける。

□:結合点日程。着手可能日程(上側)と完了義務日程(下側)を示す。

 

(4)  作り方のルール

一組の結合点は一組の作業のみを結びつける。結合点に入る側の実線矢印は2つまで。

3つ以上となる場合はダミー(破線矢印)を使う。

ループ・不必要なダミーは作らない。

着手可能日程は、その結合点において、最速で取りかかることが可能な日数を記入する。

完了義務日程は、後ろの結合点から逆算して、ほかの作業に影響を及ぼさないで済む最遅の日数を記入する。

着手可能日程と完了義務日程が同じになるルートは、一日も遅れることの許されない作業のルートを意味する(クリティカルパス)。これを太線で表す。

 

 

 

7. PDPC

(1)  PDPC法とは

新製品開発や問題解決などの進行過程において、事前に考えられる問題を予測し、その進行を望ましい方向に導く方法。

 

(2)  PDPCのタイプ

@ 逐次展開型

状況の変化を予測し、目標の達成のために、その時点での当面の方策をあらかじめ計画しておく。

 

 

 

A 強制連結型

望ましくない重大な事態を回避するために、期待に反することが起こった事態を強制的に想定し、そうならないための対策を、あらかじめ作っておく。

 

 

 

 

 

 

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