風圧荷重・支持物

  

1. 風圧荷重

(1)  風圧荷重の種類

@ 甲種:風速40m/sを基礎

A 乙種:電線で、厚さ6mm、比重0.9の氷雪、1m2当たり490Pa(多導体440Pa)で計算

B 丙種:甲種の2分の1

 

 

普通

氷雪

氷雪・低温季に強風

高温季

甲種

甲種

甲種

低温季

丙種

乙種

甲・乙の大きい方

 

人が多く連なる場所では、丙種を適用できる場合がある。

 

(2)  甲種風圧荷重

垂直投影1m2あたりの風圧

 

 

木柱・鉄柱

780 Pa

単導体電線

980 Pa

多導体電線

880 Pa

 

 

2. 支持物・支線

(1)  支持物の基礎の安全率(B種鉄柱)

断線を考慮するか否か

@ 常時想定荷重:2以上

A 異常時想定荷重:1.33以上(鉄塔のみ)

 

(2)  (1)の例外:基礎の強度計算を省略する場合の施設(木柱・A種鉄柱)

全長

根入れ

木柱・15m以下の鉄柱

全長の1/6

1516mの鉄柱

2.5m

1620mの鉄柱

2.8m

 

(3)  支線(木柱・A種鉄柱用)

ž  安全率2.5以上(引留箇所などでは1.5

ž  感電の恐れがないよう、昇降用足場は、地表1.8m以上

ž  交通に支障を及ぼさない高さ:道路から5m以上、歩道から2.5m以上

ž  地表上30cm以上、耐食性鉄棒

ž  支線を使った場合、支持物は風圧荷重の2分の1以上に耐えること

 

(4)  他人の電線

承諾を得ない限り、他人の電線の間を貫通して施設してはならない。

 

(5)  保安工事の安全率

木柱1.5、鉄柱3、鉄筋コンクリート柱2

 

(6)  特別高圧架空電線路の支持物

連鎖的倒壊の恐れがないよう施設する。

@ 木柱・A種柱連続5

ž  5基ごとに、横支線を電線路と直角方向で両側に設ける。

ž  15基連続の場合は、15基ごとに、縦支線を電線路の方向で両側に設ける。

 

A B種柱連続10

ž  10基ごとに耐張型柱、または、5基ごとに補強型柱。

 

B 懸垂がいしを使用する鉄塔連続10

ž  10基ごとに耐張がいしを有する鉄塔。

 

 

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