サイリスタコンバータ
1. 単相交流電力調整回路(双方向制御形)
サイリスタ二つを逆並列接続したもの、または双方向性サイリスタを用いる。
負荷に加わる電圧実効値を変化させ、供給する有効電力を制御する。
調光器などに使われる。
(1) 出力電圧実効値
抵抗負荷のみの場合は、
(2) 出力電流
@ ならば、電流は不連続となり、電力制御可能。
A ならば、電流は正弦波となる。
B ならば、電流は連続となり、電力制御不可能。
(3) 抵抗負荷のみの場合の力率
と表せるので、
2. サイクロコンバータ
三相交流電源から低周波の単相交流出力を得る。
三相サイリスタブリッジ整流回路を二つ組み合わせ、それぞれ正群コンバータ、負群コンバータとし、各サイリスタの制御角を、個別に制御する。(⇔同じタイミングで制御する整流回路の場合と異なる。)
順変換モードでは制御角を 、逆変換モードでは制御角を とする。